そらのむこう

そらのむこうからこんにちは。どうもハルです。

きっと、空の上から。

youtubeの関連動画で、思いもよらない出会いがあった。

「あなたと似ていない?」「興味あるでしょ?」

と問いかけてくるように、あがってくる関連動画

 

反抗的な私は「いや、私あなたに用はないので」と

滅多に見ることはないのだが

どうしても気になったのは

33歳(私と同じ年) 結婚3年目(これまた同じ)子なし夫婦(我が家もです)

そんな文言の並んだサムネイルと、優しいイラストのタッチに

手招きされたような気がしてクリックした。

 

suzuki miro|鈴木みろ - YouTube

小説のような。漫画のような作風。

 

誰かの実体験なのか?作品なのか?

 

好きで結婚したのに、夫にイラっとしたり、モヤっとしたり

1日1回は「やっぱり他人」と思う 繰り返される毎日。

でも、週末一緒に出かけるくらい仲は悪くはない2人。

ある日、いきつけのお蕎麦屋さんで

純粋に聞かれた悪気のない質問

「お子さんは?」

心が重くなる主人公。

 

その1つ1つの何気ない描写が、繊細で、優しいイラストの、素敵なチャンネルでした。

 

それを見て、私も「子どもは?」と聞かれることを思い出した

その時、いつも私は隠すことなく、むしろ誇らしく

流産したことを話す。

 

短い時間でも、命を授かれた嬉しさ。

そして聞こえていた小さな心臓の音が聞こえなくなった絶望。

いっぱい泣いた事。

そして命って奇跡だということ。

流産したけど、得たことを自信いっぱいに話す。

 

 

海外赴任について主人と話していた3年前。

「海外で出産とか、そんな経験もいいかも!」なんて

1つのイベントみたいに、今思えば軽く口にしていたなぁ。

 

絶望と悲しみとパニックの中、

難しい用語での手術の説明。予約、注意事項、その日の持ち物。薬。保険…

日本語ですら、危うかった精神状態。

英語でなんて、対応できるだろうか? いや無理だ。自信がない。

でも、命のためには、知ること、聞くことは大切な事。

 

そう。産めなくても、親としての責任があることを感じたのです。

 

その責任を負える自信がつくまで

私たちは子どものいない生活を選んで暮らす事にしました。

 

鈴木さんの動画を見て

主人公のように辛くないのは

「いない」ことを「選んでいる」から。

「いない」ことを焦らないのは「一度命が来てくれた」から。

そんな風に、別の誰かを通して、改めてフィードバックされた私たちの思い。

 

それと同時に、動画の主人公に思いを寄せる。

すると、あの日。8月18日。お空にかえった子から

「私がいなきゃ、この動画みたいに不安になって焦るでしょ?だから来てあげたんだよ」

と言われている気がした。

 

心配させないように

命の大切さが伝わるように

責任を感じられるように

今の時間を見つめられるように

 

私たちのところに1ヵ月もいなかったのに

その命をかけて伝えて、その命を諦めて今も見守ってくれてる。

たくさん教えてもらったなぁ。

 

今日も、天使が微笑んでくれてる気がする。

 

きっと、空の上から。

 

 

朝焼け。また始まるね、未来が始まる。