そらのむこう

そらのむこうからこんにちは。どうもハルです。

夜空のむこう

偶然にも、あの、国民的グループの歌と 同じタイトルをつけてしまった。

それは、インドで、プラネタリウムに行ってきたから。

 

12月4日 自宅から、車に揺られて目的地のプラネタリウムへ。

 

さっそくチケットカウンターに!と、意気揚々と、向かうと

なんと従業員は、約1時間のお昼休み。

 

日本では、いつでも開いている窓口。

今までは「もう!交代に休憩とればいいじゃん」と

サービスのクオリティーに、不満をもらしていたけど

でも、スタッフも、大切な人。

「規則正しい時間に昼食を、全員でゆっくり摂ってもいいのではないか?」

「こちらが、便利を求めすぎて誰かの権利を冒していないか?」

と考えるようになった。

 

ゆっくりと準備が行われ、業務再開。チケット購入へ

上映は、言葉によってタイムスケジュールが組んである。

 

なぜなら、州によって言語が違うインド。

(方言ではなく、文字も違う。18もの言語があるんだよ。)

北と南で言葉が違って通じないことも、当たり前。

そのためヒンディー語(公用語)マラティー語(ここの州の人の言葉)、そして英語

と、それぞれ上映時間が違うのです。

料金は1人150ルピー(約240円)外国人料金がないのも珍しいね!

 

そんな私、生まれて初めてのプラネタリウム。

星空の天体スクリーンの周りには、ここムンバイの有名スポットの切り絵が。

それで東西南北を伝えながら、星空の話を聞き、輝く天体を眺めました。

500人収容できるホール。チケットには座席番号も印字してあるよ。

天体ショーは40分ほど。

美しい銀河系が映し出されると歓声を上げ、拍手をするインドの方々。

上映後は、もちろん大きな拍手。

なにか1つの観劇を見終わった後のような高揚感で包まれるシアター

 

「プラネタリウムって、舞台みたいな雰囲気なんだぁ」と呟くと

「いや、違うよ(笑)」と主人。

 

そこで、ふとインドの夜空を思い出す。

そうか。星がいかに尊いか。

 

それもそのはず。

ご覧ください、インドの大気汚染数値を。

 

インド。ムンバイ。視界は砂埃。この数値呼吸が怖すぎる。

 

 

ずっと感じているけど、日本ってきれいなんだね~

 

街にあふれる 型落ちの車やバイクから、容赦なく噴き出す排気ガス

人工衛星からも煙が見えるという、ごみ焼却場

分別していない町のゴミ山からの自然発火

 

昼間も太陽の光がしっかり届かないくらいに、空気は汚れ

夜は、星空とは無縁な日々なのです。

(ちょっと悪口みたいになってしまってごめん。インド。好きなところいっぱいだよ)

 

だからこそ、インドの人々はプラネタリウムに行き

煙の先、夜空の向こうに広がっている 輝く無数の星や月、

そしてその先の宇宙、銀河、惑星に 夢をはせ

知識習得だけではなく、大自然を体験しているのだと思いました。

 

思い起こせば、

子どもの頃 夜空を眺めて、一番星を見つけ、月の光を感じ、

流星群がくると知ったら、流れ星を待ち構えていた日も。

いつからか、夜空というその環境は当たり前で、その美しさも忘れていたけれど、

 

あの歓声や拍手が、素直な無垢な表現なのだと

インドの人の純粋さに触れ、

またひとつ、彼らを愛おしく思った日でした。

 

 

参考:世界の大気汚染: リアルタイム空気質指数 (waqi.info)