そらのむこう

そらのむこうからこんにちは。どうもハルです。

日本語という迷路に迷い込む面白さ

海外に住んでいると、日本のことが大好きな人にたくさん会います。

 

遠く離れたヨーロッパ、中東、東南アジア・・・・

日本食が好き、日本の景色が好き、

その中でも、一番多いのは、マンガが好きだという人です。

 

母国のことを愛してくれるって嬉しいなと思い

あたかも日本人代表になった気分で、毎回お礼を伝えています。

 

そんな人たちと話をしていると

日本語を教えて欲しいと言われることもあります。

(まぁ社交辞令でみんな言うから、連絡なんて来ないんだけどね)

 

あまりに言われるので、

改めて自分の言語と向き合うのも面白いなと思い

ある方にコンタクトをとりました。

 

昨年秋ごろ、偶然出会った方が、

日本企業に就職しているインド人のエンジニアに向けて

日本語を教えている方だったことを思い出したのです。

 

その方にお願いをして、ちょうど先週2月9日に

授業風景を見学させてもらうことになりました。

 

私の見た、45分の授業内容は

身に付けているものを説明するという授業でした。

 

「めがね」は【かける】

「シャツ」は【着る】

「ズボン」は【穿く】

「帽子」は【かぶる】

 

・・・・複雑!

 

英語なら、"put on" ですむのに!

 

練習問題を繰り返して、習得していく内容でした。

 

知らず知らずのうちに

日本人の私たちは、名詞によって動詞を使い分けているんですね。

 

なんて難しいことを、一瞬でしているんでしょうね。

初級でも漢字があるテキスト。後で覚えるよりも、一緒に覚える方が身に付くそうです。
文化も伝えていきます。

 

私自身、英語学習をしていても、海外で上手く伝わらないと

母国語が英語の人が、羨ましくなります。

 

たまたま生まれた国の言葉を、世界中の人が話してくれる。

美術館にいっても、文字は読めて、より深い造詣を得られます。

人間関係はもちろん、進学も、就職も、選択肢が広がります。

 

日本語が世界共通語ならよかったのにと思うことが度々あります。

 

しかし、

【日本語は複雑すぎて、共通語には向いてはいない。だが、その複雑さこそが、日本語の美しさでもある。】

という言葉を、聞いたことがあります。

 

日本語を言語として「外」から見ると

確かに、難しい、、いや難しすぎる言葉です。

 

日本語ネイティブでも、正しく使えているか分かりません。

 

でも、だからこそ、

改めて、自分の言葉を紐解いてみると、

魅力があって、1つ1つの仕組みや成り立ちを理解すると面白いです。

「外」を通して「中」を見ることで発見がたくさんです。

 

まるで謎解きをしているみたい。

 

この日本語という迷路には、出口はないのかもしれません。

複雑さだけでなく それは、魅力という意味でも。